コンプレストワークウィークとは!?労働時間を圧縮する!!

2021.01.08

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コンプレストワークウィークとは

「コンプレストワークウィーク」(Compressed workweek)とは、直訳すると「圧縮された週労働時間」という意味であり、1週間の所定労働時間は変えずに、基準労働時間を曜日ごとに変化を持たせる制度のことを指しています。つまり、1日あたりの就業時間を長くして、その分就業日数を少なくする勤務形態のことです。例えば、週40時間労働で通常1日8時間×週5日勤務のところを、1日10時間労働にして週4日勤務にしたり、1日13時間20分労働にして週3日勤務にしたりするなど、週の労働時間を通常より短い勤務日数に「圧縮」することによって休日を増やす方法です。

単に1日あたりの労働時間を長くしてコンプレス(圧縮)するパターンだけでなく、例えば週の所定労働時間が40時間なら、1日9時間労働で週4日勤務し、残りの1日は半日勤務で4時間だけ働く、あるいは、週3日間は10時間労働で、残りの2日は5時間労働にといった勤務形態も考えられます。いずれにしても、休日や休暇といった自由な時間が増える「コンプレストワークウィーク」は、柔軟な勤務形態による働き方の選択(フレキシブル・ワーク・アレンジメント)が進む欧米では、従業員に人気の高い働き方としてすでに広く浸透・定着しています。

コンプレストワークウィークに適した職種

コンプレストワークウィークは通常、事務従事者に向く勤務形態であり、現場作業者に対してこれを導入するのは難しいと言われています。しかしながら、業務の流れや仕事量の変化がある程度読める職場であれば、コンプレストワークウィークを取り入れることは可能になります。例えば小売業で高い業績を上げた社員には、比較的客足の少ない曜日である3日間を休日に充て、残りの4日間を原則10時間勤務にするといった方法が考えられます。

ちなみに米国では、評価の高い社員やハイ・パフォーマーにしか、柔軟な勤務形態による働き方の選択が許されていません。したがって、このコンプレストワークウィークも、優秀な人材に対するインセンティブとして適用されるケースが一般的です。

コンプレストワークウィークのメリット

コンプレストワークウィークを導入するメリットにはさまざまありますが、社員にとってみれば、何といってもまずはワーク・ライフ・バランスの充実が挙げられます。しっかり休養できるので、心身ともにより深いリフレッシュ効果が得られ、その反面仕事における生産性も高まります。空いた時間を、自分自身の勉強やネットワークづくりに充てることもできるでしょう。

もちろん会社側にもたらされるメリットも少なくありません。コンプレストワークウィークを採用するにあたっては、就業規則にフレックスタイム制や専門業務型裁量労働制、企画業務型裁量労働制などの規定を設けておくことでコンプレストワークウィークの導入が可能になり、そうすれば、1日10時間勤務であっても、13時間20分勤務であっても残業代は発生しません。休日も増えるため、評価に応じてこれを適用すれば、優秀な人材の確保やリテンションにも有効になります。

何よりも、柔軟な勤務形態による働き方を社員に選択してもらうことで、社員自身にもタイムマネジメントの意識が醸成され、組織全体としての生産性アップが期待できるのです。

コンプレストワークウィーク導入例

日本においては、ファーストリテイリングが2015年10月より、国内の衣料専門店「ユニクロ」で働く社員を対象に導入が行われました。欧米企業では、これを導入することにより、採用の強化やモチベーションのアップにもつながると考えられているため、日本に比べるとかなりの数の企業が導入を実現しています。アメリカCNNの報道によると、一部の社員に提示している件数も含めた場合、少なくとも米国企業の約43%で実施されており、また、約10%の企業では大半の社員が実際に利用可能であるということです。

雇用する側にとっても、オフィススペースの節約や、介護を行っている優秀な社員の退職を引き留める効果があり、一方社員側にとっては、通勤ラッシュの時間帯を避けて心労を軽減させる効果や、フルタイムの給料を維持しながら半日・一日の休みを確保できるといったメリットがあります。コンプレストワークウィークによって双方の満足度が向上すれば、結果として仕事の生産性・効率性に相乗効果を生み出すことが出来るのです。

 

用語解説一覧

【経営層向け】
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【マネジャー向け】
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【人事担当者向け】
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